【写真】港柳会・若芽の会“ゆかたざらい”その参
ここからは、わたしの一番弟子である愛弟子のYちゃんの撮影班奮闘ぶりを載せていきます。
笑顔の競演。
日本舞踊って、どうしてそんなに難しい顔して踊るんですか?
何か怒ってたんですか?
無表情で踊らないといけないんですか?
と、よく訊ねられます。
それに対して明確な答えを持たない頼りない指導者なのです・・・。
さて、ひさびさに行事登場の社長さんのKさん。
お仕事お忙しく日々の稽古には通ってこられませんが今回は時間を繰って参加してくださいました。
何かと舞台に立ち接待したり慰労したりする機会の多い方なので、
それ用のネタは幾つか仕込んでおられるのですが今回はその中の一曲を。
稽古されて数年経つと思いますが、さすがにKさんの作品にされてましたね。器用な方です。
ちなみに童謡の「おさるのかごや(日舞に使用できるような音源がある)」なのですけど。
この笑顔。いわゆる日舞でいうところの「笑うとしくじった人に見えるから注意」という概念を、
ちゃんと払拭してくださってます。
楽しい曲なので踊る方が楽しそうなのが、なにより観る側に伝わってくるんですもん。
その社長のKさんと学生時代の先輩後輩であったという不思議な縁で結ばれるAさん。
こちらも芸達者な方でいらっしゃいます。
本場仕込みの安来節(どじょうすくい)とは別に我が家に振りのあるその曲を稽古され、
たぶん本番は先に踊られたKさんに触発されて出たであろうアドリブ。
写真は、どじょうを「獲ったどーーーーーっ!!」という満面の笑みです。
愛弟子Yちゃん、 ъ(゚Д゚)グッジョブ!!
日本舞踊の舞台で白い歯など見せたら完全に下手こいた人の扱いなわけなんですが、
これはこれで成立してると思いました。
むっつりした表情だったら、どじょう得た喜びは伝わってこないもん。
童謡や民謡という日本舞踊の中でも古典舞踊の曲ではないカテゴリーなので許されたかもしれませんが。
これ、ぜったいにありだと思いました。
苦虫噛み潰したような顔で踊るばっかりじゃ観てる方だって苦痛だよなぁ、と感じた次第です。
内輪の行事の曲順は、ほぼ芸歴で並ぶのですが。
とうとう後半のほうに登場するようになった愛弟子のMです。
この子は(現在中3ですが)兄の稽古に連れられてきて、
お母さんが習わせようとしてくれたのだけど。
(当時保育園児)お母さんの膝から降りず、かなり稽古の成立までに時間が掛かりました。
2年とか掛かったのかなぁ。
行事にも何度目かで、ようやく舞台に上がって。
わたしが付きっきりで皆さんの前で踊った、あの10年近く前を。
いつでも必ず思い出してしまうので、
なかなか取れない稽古時間の中で半年未満で一曲仕上げて踊りきった彼女を見て。
保険代わりに後方支援していたわたしは泣けて泣けて、その涙を隠すのに必死でした。
お嬢と愛弟子Yちゃんの渾身の画像はJPEG+RAW合わせて千枚を超え、
その中からピックアップするのは大変でしたけど。
不思議に手間とか嫌とか面倒とか思わない、わたしには大好きな作業です。
もうちょっと、もうちょっと続きます(いい役者は後から・・・なんてな)。