色気より食い気。

モノスヤ娘を叱る。

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朝飯あと。

朝飯前といえば、きわめて簡単、非常に容易と辞書にあります。

しかし叱るという行為は決して簡単で容易なことではありません。
たとえそれば朝ご飯の前であっても。


叱るに至った経緯。

昨日、庭の手入れをお願いしている方が、その方の持ち場をキレイにしてくださり。
おかげで、その方の手が及ばないところが残ってしまったので。
ボスから明朝(日曜の朝)作業をしてちょうだい、と命ぜられ。
本当は今週のいずれの日にか(平日)にやるつもりだったけれど・・・
日曜朝なら、お嬢もいてくれて好都合と思い。

助を頼みました。

嬢も快く承知です。

夜テレビを観ている合間に「明日は5時半に起きて早めに作業して」
それから精米に行くからと、
そう話したのを嬢はPCに向かっていたので聞き流したかもしれないけれど。
明日の朝は頼む、と言っておいたので安心して休みました。

今朝、目が覚めたら5:17とかで。
お気に入りのゾウのバススポンジに、おはようとか声をかけていると。
隣りに寝ている嬢が目を開けたので、おはよう。
「それじゃこれから頼むね」
と話すと返事が返ってきたので、わたしはサッサと着替えて階下に。

洗顔して日焼け止めを塗り、ゴム手にマスクに長靴と用意を万端に。
後は嬢が下りてくるのを待つばかり、
と台所で待っていても一向に下りてくる気配がありません。

ここで普通なら、もう一度起きなさいよと声をかけるべきなんでしょうが。
元々、嬢は自分とは違って朝が苦手なタイプ。
毎朝ボスに2度3度と起こされて、ようやくずるずると起き出してくるか。
ギリギリを通り越して駅まで送るここの人に危ない道を渡らせたり、と。
毎朝のように寝坊問題が持ち上がるので、
もういい加減にせえよと思っていたところでしたので。

自分は、ひとりで作業を始めることにしました。


作業は30分程度で終了。

「もうやるの!?」
とボスに驚かれたのは、まだ嬢が起きてこないのにやるのかの意味だったかと。

「やる。」
そのひと言に、わたしの気配を察したボスは。
嬢が起きてくるまでのつなぎに、と助手役をかってくれました。

今来るか、まだ来ないかとジリジリしていたものの。
結果的に作業の合間に下りてくることはありませんでした。
わたしと話をした後に眠りに落ちてしまったようです。

だから起きなければならない、と思ったら身体を起こせと言ってます。

別に家族間のことだし厳密に時間が決まっているものでもないし、
30分作業開始が遅れてもどうってことないし。
自分が待ってるだけ、あるいは起きるまで起こし続ければいいだけ。
という考え方もあるんでしょうけど、
それで社会に出る準備は成り立つんだろうか??

曲がりなりにも高校終えたら就職して、と自分で決めて。
それに向かって進んでいるのに、そんなことでどうする??
甘えてもらっちゃ困ります、ていうか困るのはここの人じゃない。

作業後、着替えて精米に出掛ける準備をしているところに。
「起きてきたよ」
と、ボス。

普段は叱り怒ることが多いその人も、
めったに叱らないここの人がその状況になると。
多分ボスより、こわさ半端ないといわれているので。
状況回避するために(あるいは孫哀れなのか)、
「精米に連れて行ってやりなさい」
と行ってくれましたが「連れて行きません」。

車を出して米を積み、ついでにコンビニでの支払いも済ませようとカバン携えて。
出掛けに「精米に行けばいいですか」と本人に尋ねられましたが、
「行かんでいい」
ピシャリとひと言残して出掛けました。


叱る言葉は簡潔に。

30分もしないうちに用事は済んで家に戻ると。
当然のように嬢が謝りを入れてきて、しかも案の定泣き腫らした顔でした。
一つ言ってやらんといかんと思い短めに叱りの言葉を。
ヒステリックに金切り声上げたり感情的に声を荒らげたりはしないので、
もともとの低音しかも何故か「わしは」と自分を称してしまい。

叱りながら、なに言ってんだオレは。

すっかり母親という存在感を忘れて唸るように叱って。

やはり社会に出ようとする者としては「挨拶」と「時間を守る」ことが、
ことの始めに最も大事なことなんじゃないかと。
思っているのです。
そこのところを端的に指摘しました。
そして「仕事を頼みたいというタイミングにそれを受けてくれるような部下でないと」
仕事は頼まれまへんで。

って、なんでこういう状況下になんちゃって関西弁なんや(汗)。

新人は経験が無く最初から仕事なんで、できなくて当たり前なんだから。
最低限、挨拶と時間の厳守を肝に命じて。
後は日々の積み重ねてノウハウを覚え身につけていったらいい、
かならず助けてくれる人が存在するものなんだから。

そして、こいつに仕事を任せたいと思われるそういう人物に。
そうなるための下準備は家での生活から、はじまっていると思うのです。
「朝が苦手」
というのは体質も、あるかもしれないけれど。
社会に出たら、そんな言い分は言い訳にしかなりませんよね。
自分で何とかできるようになっておかないと泣くのは本人。

そういう本人を作るために手助けするのは親の務め。

今まで何とか電車にも間に合うように連れて行っていた自分にも責任があると。
反省しました。

明日からは決めた時間に出られなければ自力で出て行ってもらう。
そういういちいち、するのはいちいちこちらも手間なんですけど。
我が子が社会という荒波に漕ぎ出して行くには、
こちらも相応の覚悟が必要だと。
痛感した次第です。


泣きながら食べる朝ご飯。

普段、子育てなんてほとんど無意識で。
育つように育つ、と思ってはいるんですが。
社会に出る準備だけは人生の先輩として、してやらんといかんなぁと思います。
たくさん失敗して、いろいろ転んで。
痛い思いして、それを積み重ねて。
ちょっとずつ大人になってきたように我が子もそうして成長していくことと。

勉強やプライベートのあれこれには、ほとんど口出ししないけど。

教育的指導だけは親がやらないとね。
危ない目に遭う、他所様に迷惑かける、っていう局面では。
一発ガブッと噛める親であろうと・・・

これだけはボス譲りですかね。

叱り方のパターンは違うんだけど。



なんか、このところ「つれづれ」な話が多いな。

食に関するネタがないわけじゃないんですが、
その他で書きたいことが盛りだくさんな今日この頃です。

いずれはレシピ本でも書籍化してやr
高師直。