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色気より食い気。

【考える】大人のオムライスと商い。

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大人のオムライス。

取材を兼ねてランチに伺った、お店のこと。


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この地で36年に渡り、シャンソンバーとして夜の営業をされ。

ランチタイムを始めてからも早10数年が経過したとか、


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地元の方ならこの地図を見て場所の詳細がわかるだろうか。


わたしの足で市役所から徒歩3分圏内、普通の人でも5分圏内だと思う。

伺ったのは平日で、ちょうど12時を少し回ったところで。

店内は官庁や近隣の事務所関係はたまた、ランチで女子トークなどという。

数人連れで賑わっていることを想像して木の扉を開くと、

そこはひっそりと静まり返りジャズの音色が程よく響いていた。


お一人様かと尋ねられ頷くと4人掛けの丸テーブルに通され、

そこに一人で座ることに少し躊躇したが混んできたらカウンターに移動するでもいいかと思い。

腰を下ろして、ランチの中でオムライスを注文した。


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オムライスは、このお店の情報を得ようとネット上で探して見つかったもので。

実際に口にした人が、その感想を好く載せてくれていたので期待をしてきた。


奥の厨房には、どうやら女性の存在があってその方が料理を担当されているらしい。

お運びは店内にいらしたマスターがしておられる、

スープとサラダ、それからメインのオムライス。

終えてパイナップルに、プチロールケーキそしてイチゴのアイスクリーム。


撮影の許可は得ていたのでオムライスを中心に何枚か撮らせていただいて、


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でもあまりにも美味しそうな香りを嗅ぐっていると冷めてしまうのが勿体なく。

それに撮るより食べること、おいしくいただくことが礼なんじゃないかと思えて。


撮影はそこそこに冷めないうちに、とスプーンを入れる。


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こういう時は、スプーンが入った後も撮っておくのがいいのかな・・・。

などと思いつつ、とにかく食べる。


トマトソースの海に浮かぶオムライスの島といった雰囲気、

中も軽くトマトの風味がするがそれ以上に玉ねぎやマッシュそして何より米の甘みが際立っている。


好い材料を使われて丁寧に、こしらえられているんだろうなということがわかった。


トマトソースは酸味が程よく甘さが控えめで主役の卵の味を損なわない。

ソースに浸かっても、しっかりとした弾力のある卵は好きずきかもしれないが。

わたしは半熟ふわとろのオムライスより、これくらい卵がしっかりしているほうが好きなのでより好ましい。


夢中で食べて、ソースも苦労なくすべて食べ切れるくらいに丁度の量なのは計算されているんだろうか。


トマトソースがかかっていることが絶対で、それが前提になっているためオムライスのライスが味を主張し過ぎない。

ソースかけつつオムライスを頬張るのが、このお店のこのオムライスの醍醐味なんだろう。


スープは生クリームの効いた、まろやかなコーンスープ。

コーンくさくないもの。

サラダはスライス人参に水菜とレタス、ドレッシングは自家製だと思う。和風ドレッシングの感じ。


元々、食欲は旺盛のほうだから余裕で食べ切れて。

もうちょっと食べられるかな、と思ったところに前出のデザート。そしてドリンクが添えられる。


すべて食べ尽くして、セットで満腹の手前のちょうど好いあんばいに収まった。

心憎いなぁ。。


結局、小一時間そのお店にいたが他に訪れる方もなくお会計を済ませたところに奥の厨房から。

奥様と思しき女性がお見えになって、

すこし3人で話をすることになった。

商売の、むずかしさについて。

秋田での商売の難しさ、そしてこのご時世。今後への不安などについて。


自分も自分の家で個人で仕事をしている者として身につまされる話ばかりだ。

とはいえ我が家は稽古場を予約稽古の体制にして、

たとえば13時からの稽古予約が入れば12時に暖房を起動しようかなどと調整することもできる。


お店は、そういうわけにはいかない。

開店時間になれば開けなければならず明かりも空調も作動させなければならないし、

お客さんの有る無しに関わらずお店には拘束されることになる。


食べ物を扱うお店なら仕入れや仕込みもしておく必要があるし、

その目処を立てるのは本当にむずかしいだろう。


突然お客さんが重なって驚くような日もあれば、

まったく足が遠い日が連続することもあるという。


奥様が、

「たくさん来てくれなくていいのよ」

と仰った。

いつも数人でいいから足を運んでくれればそれでいいのよ。

損をしなければ儲からなくとも続けてさえいければ、それでいいのよ。


確かなものを提供している自信はあるし間違いないと思ってはいるけれど・・・


どうしたらいいのかしらねと。


何か力になりたいが微力過ぎて、なにが役に立てるのか全く見当がつかないがまず。

ここに書いてFacebookにも書いて知り合いにも伝えて、

そして今度はお嬢を連れてまた足を運ぼう。


わたしの懐も寒く、せちがらくて涙が出そうなものだけど。

どこか節約すれば月に一度くらいは通えるかもしれない、、、


そのうちに何か妙案が浮かぶかもしれない。


「あなたのような元気な人が来てくれて嬉しいわよ」

そう言われて、こちらのほうが元気をもらった。泣きそうになった。

いずれはレシピ本でも書籍化してやr
高師直。