【お出掛け】赤田の大仏さん
赤田の大仏(長谷寺)
道の駅“おおうち”から車で10分程度の距離にある長谷寺の観音様、
通称“赤田の大仏さん”にお目にかかってきました。
そもそも大仏さんというのは、
大仏(だいぶつ)は、大きな仏像を指す通称。
中国などアジアの仏教圏では、天然の岩壁を彫刻した磨崖仏などが古くから造られてきた。
日本においては、奈良時代に聖武天皇が、国家の安寧と民の幸福を祈願して東大寺に奈良の大仏(東大寺大仏)を造立したのを嚆矢とする。
以降、現代に至るまで、大きな功徳を求めた願主によって各地に大きな仏像が造られてきた。日本各地に「大仏」を称する仏像があるが、どのくらいの大きさの仏像を「大仏」とするかという明確な基準は特にない。
『広辞苑』は「丈六(1丈6尺=約4.85m)以上の大きな仏像」と定義しているが、その定義より小さくても「大仏」と称するものもある。
(大仏 - Wikipedia)
ということだそうです。
『大仏』という仏像の分類、カテゴリーがあるわけではなく。
大仏さんと呼ばれる像には、お釈迦様・観音様・菩薩様・盧遮那仏様など様々な仏様の存在があります。
赤田の大仏さんは観音様でいらっしゃいます。
出掛けの予定が急だったので場所を地図で確認する程度で出たため、
どのように存在しておられるのかわからず。
長谷寺の場所は、わかりやすくここに向かって上っていったものの。
見渡せど目にするのは水子のお地蔵さんでして。
ボスが手を合わせている間に、さらに曲がりくねった山道を駈けていったのですが。
森林の中に、それらしき大きな存在も見つからず。
息せき切って、また戻り。
長谷寺にある、お宅を訪問しました。
とても品の良い若奥様が応答してくださり、
お家から指差された場所は。
お地蔵さんの背後にあるお堂。
こちらにおいでになるということで自由に開けて、お参りしてくださいとのことでした。
お邪魔しまーす。
見上げるほどに迫力のある立像の観音様のお姿です。
赤田の大仏(長谷寺)概要:長谷寺は是山和尚が創立した曹洞宗の寺院で秋田三十三観音霊場第九番札所です。
創建当初は安永4年(1774年)に滝沢山不動庵と称したのが始まりとされ、その後、天明4年(1784年)に時の亀田藩主から奈良長谷寺の本尊と同木で彫刻した小仏を遺贈され、それを胎蔵佛として、長谷十一面観音の造立しました。
現在の十一面観音立像(由利本荘市指定有形文化財)は、明治21年(1888年)に火災で焼失後改めて造像されたものですが、日本三大観音の1つに数えられ、高さは約9mあります。
(赤田の大仏(長谷寺))
高さ9メートルですか(驚)
しかしながら威圧感よりは大らかさや朗らかさを感じるのは、その笑んだ表情かと思います。
こせこせせず細かいことを思い悩まず日々、自分らしく歩いてゆきなさい。
・・・などと仰っているように自分勝手に解釈しました(笑)。
脇を固めるのが“不動明王”、
“蔵王権現”。
個人的には不動明王が好みです(違)。
何故か、お堂の中にはお神輿が。
不思議な気がしましたが、
「赤田大仏祭り」は神仏習合の行事で全国的にも珍しいお祭りで、200年以上も続いているそうです。祭りの内容としては、前日に大仏殿正面1キロ先の神明社に大仏の分身の観音様が、一夜を過ごし再び大仏殿に戻ってくるといものですが、民俗学的には「山ノ神」が「田ノ神」になって再び「山ノ神」となるということらしいです。
(赤田の大仏(長谷寺))
こういうところ(神仏習合)が、ごくごく日本的だなと感じました。
好天に恵まれた秋のひとこま。
ボスも念願が叶ったと喜んでいたので何よりの幸いでした。