【誕生日】広島原爆の日からはじまる新しい一年。
わたしの新しい一年は広島原爆の日の黙禱から始まります。
今日の日を誕生日として生まれたことに、
今日の日を今年も無事に迎えられたことに、
今日の日を家族と共に過ごせることに、
深く感謝しながら。
亡くなられた方々への哀惜の気持ちを込めて目を瞑り頭を垂れ、
生かされていることを実感しながら、
自分なりの歩みを進めることを胸にあらためて留め置いて。
黙禱を終えると、
いつも涙が頬を伝っています。
とりわけ東日本大震災を経験してから、
東北人として何ができるか自分に問うてきました。
仕事柄、華やかな表舞台に光の当たる場面を他の方より少しは多く体験するぶんだけ。
踊っていていいのか、
ほかにすべきことがあるんじゃないのか、
踊って何になるの?
文化や芸術でお腹はふくれないし。
支援になんてならないよ、という言葉もかけられて。
悩みは尽きず苦しみは拭えず、
でも何となしに日々の暮らしは確保され。
囲われた中で生活に困らないレベルで、
ほんとうに自分は考えているんだろうか。悩んでいるといえるんだろうか。
ふり、をしているだけなんじゃないのかと。
そんな思考を繰り返しながら、
でも行き着くところは自分にできることで自分にできる支えの一助を。
自分なりに「続けていく」それしか、わたしにはできないという考えに着地します。
何度も飛んで飛ぼうと試みて転んだり結局、居所から離れられなかったり。
置かれた状況と自分のそのものは簡単に変化しないけど。
確実に自分の中の何かが変わって、いつも思っていることは、
ただ踊るだけじゃないっていうこと。
拭えない感覚の違いを、すり合わせようと躍起になっても。
変わらないものは変わらない。
価値観の違いは埋めようにも埋められない。
身を置く世界に置いて潤沢な資金と恵まれた環境の中で舞台に立つことを楽しんだり。
潤いや誉れを求めて違う方向にアプローチしていくのも、
その人その人の選択だから。
否定せず、でも肯定もできず。
巻かれることもできないけれど溺れるわけにはいかないから、
わたしはこの道にしがみついて行くしかないんです。
しがみついて生きたいんです。
舞台の表より裏が好きだから、
わたしの元に集ってくれるメンバーを気持ちよく舞台に立たせたいし。
信頼できる大好きなスタッフさんたちと、
これからも一緒に仕事させてもらいたいし。
だから唇を噛むことが多くても。
悔しくて情けなくて諦めたい時が、たくさんあっても。
自分は自分の信じたい道を信じたように歩いて行こう。
新しい一年の始まりに所信表明のようになってしまいましたが、
なぜか思ったことは日本舞踊に自分なりに携わっていこうという気持ちの、
あらためて芽生えを感じたので。
そのままを書きました。
日本舞踊初めましての方に観たい知りたい踊ってみたい、と思われるような。
そういう興味惹かれるような、ジャンルと。
そういう人間であるように。
それだけの人にならないように幅のある人間になりたいと思います。
・・・というわけで(どういうわけで??)、
もはやオリジナルが、ほとんど窺い知れない行き過ぎた加工の画像をトップに。
美輪明宏さんを意識したわけではなりませんので、あしからず(笑)。
お読みくださる皆様には、あらためて。
新しい一年も、お付き合いのほど宜しくお願いいたします(拝)。