色気より食い気。

【勉強】チチリチチチリチチンチリチテツン(ry

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恥ずかしながら今さらながら

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絶賛、勉強中にございます。


愛弟子が稽古をしている曲で、

どうしても取れない音があり悩んでおりました。


わたしは恵まれたことに好む好まざるに関わらず、

これらの音(日本舞踊の範囲でいうところの邦楽曲)をシャワーのように浴びて育ちました。

そのため音(“間”と呼んだりします)が取れないという悩みを持ったことがありません。

しかも音を取るために、その音を聞き込むという作業をしたことがありません。

稽古の曲(自分が稽古をつけてもらう側の場合)を、あらかじめ聞いて稽古に臨んだことがありません。

自慢にはならないが・・・そういう努力をしたことがなかったのです。


見渡せば、ほぼ子どもの頃から稽古に通ってきたメンバーは概ね音が取れていたと思います。

これは本人の努力ではなく慣れによるところが大きいかと。


それが大人になってから稽古に通ってくる方は理論や理屈が先に立つこともあって、

また親しみのない音楽のジャンルで踊るため。

聞き取りにくい、という現実が横たわっているようです。


こちらも厳密に音を取ることを要求しない場合も多くなるのですが、

それは踊っている方がそれでも気持ち悪くなく踊り続けられる場合に限ります。


やっぱり適正な間というか取りたい音で踊るのが、より気持ちよいと思うので。

そのことに敏感な方の場合は、できる限りで望ましい方向に導いてあげたいなと思うのです。


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しかし不勉強な指導者は、

どういう方向性に持っていったらいいのか明確な術を持たず。

試行錯誤を繰り返しています・・・。


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日本舞踊には、それ用の『振り帳』というものが存在します。

芝居なら台本にあたるようなもの、といえばいいのか。

映像なら、コンテといってもいいものでしょうか。

それを書いたり、まとめることはよくあることですが。


今回はじめて音用の台本のようなもの・・・まあ普通にいって楽譜ですが。

それを記してみることにしました。


元にしたのは上の画像にある長唄三味線の譜本です。


本来は日本舞踊の指導者も長唄をはじめとした邦楽ジャンルの稽古を積み、

下座音楽(お囃子。効果音の役目も果たす)の稽古にも通うべきと。

思うものの、なかなか先立つものの余裕もありません。

(時間の余裕も、といえば言い訳になりそうですが。)


なので、とにかく自分の口で完ぺきに伴奏となっている三味線を口で(口三味線という)うたえるようになり。

それを噛み砕いて愛弟子さんに伝えることで、首を振る間(三つ首を振るという)や踏む音を的確に摂れるように。


そしてその先に「音楽に乗って気持ちよく踊る」ことができるように、

わたしも一緒になって奮闘していきたいとおもいます。


指導者になって15年にもなり本当に今さらな感じなんですが・・・。

物事には手遅れということはない、と信じて。


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ちなみに譜本を元に自分なりの区切り(踊りによる音の切れ)で書き写して、

そこに首の間や踏む音を当てています。


流れは唄に乗せるのが好ましいと思うので基本的な間を三味線で押さえて、

その上に唄のリズムに乗れるのが最強かと感じてます。


そこまで導けたら指導者としても、かなり高いレベルに届くかと・・・。


まだまだ先は長そうですが(;´Д`)

いずれはレシピ本でも書籍化してやr
高師直。