【ご紹介】お店ご案内Vol.3〜“ブルボン”〜
Ag11−12月号絶賛発売中。
今号はEditorial staffそしてPhotographerとして名を連ねさせていただきました。
倉敷里子ことPENちゃんで撮影した記念すべき号ともなりました。
- 秋田市内ブラカラまちあるき
誌面ど真ん中に掲載されています『Ag11−12月号』発売中です。
→ 【告知】【宣伝】ご報告〜Ag11-12月号発売されました〜 - 11月のヤンキー。〜モノスヤの食いブロ食ログ〜
純喫茶。
ホットコーヒー、一杯450円。
高いとみるか安いと取るか。
450円には、コーヒー豆そのものとそれを淹れるために掛かる金額と。
淹れるものや淹れる方に対する費用など、
そういったものが込められている。
口にしたコーヒー、それのみならず。
それ一杯を愉しむ時間を含めて、お金で換算して支払っているのだと思う。
高いとみるか安いと取るのか、それはその人それぞれだ。
鄙びた、というより古びた小路の一角に30年以上香らせてきたコーヒーの味わい。
外に向けられたスピーカーから流れる、60年代のジャズの音色にも惹かれる。
扉を開けると即、左手に漫画の棚。
常連の、お客さん達が持ち寄ったものだとのこと。
齢70半ばも超えた、と思しきマスターが一杯ごと丁寧に豆も挽き。
布フィルターに、ゆっくりと湯を注ぎ。
その間、マスターとお客さんの間に交わされる話にわたしまで口元がほころぶ。
だからといって、その会話に加わるわけでもなく。
ある人は隅で紫煙をくゆらせ。別の人はボックス席のソファに、ゆったりともたれ何するでもなく時を過ごし。
自分は、マスターが唯一「頭が痛くならずに聴いていられる」という音楽に体を揺すり。
同じコーヒーを一杯ずつ味わいながら同じ時間を別々に過ごし、めいめいに店を去っていく。
純喫茶の定義は概ね、アルコールを提供しない純粋な喫茶店をいうという。
深い背もたれのソファに木のテーブルも純喫茶らしさだという。
アンダーグラウンド的な隠れ家的な・・・
知らせたいような教えたくないような、そんな処。
次は、きっとカレーライスをいただきに。
それから、きっとコーヒー回数券を求めて。
漫画を読みながら、ぐずぐずとゆっくりするつもりで。