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色気より食い気。

【鑑賞】あっぱれ北斎!光の王国展〜秋田県立美術館〜後編〜

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秋田県立美術館グランドオープン記念

第29回国民文化祭・あきた2014応援事業

<世界に輝く秋田のアート展>

あっぱれ北斎!光の王国展


昨日、鑑賞してきた作品展の感想です。

【鑑賞】あっぱれ北斎!光の王国展〜秋田県立美術館〜前編〜 - 11月のヤンキー。〜モノスヤの食いブロ食ログ〜


葛飾北斎の作品といえば、

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『神奈川沖浪裏』が有名どころ、ではないでしょうか。


それと並び評されて人気が高いのは通称“赤富士”、

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『凱風快晴』ふたつ並ぶ大きめの額の向かって右の方ですね。


確かに見ては、その迫力や色彩に惹き付けられるものでした。

(神奈川県沖浪裏の額縁のセレクトは、ちょっと好ましくないと思いましたが・・・。)

でも、わたしの見た感想は「これ知ってる」程度のものでした。

富士ならば向かって左の『山下白雨』こちらは対して“黒富士”と呼ばれるようです、

こちらの作品のほうが自分的には好み。

山下白雨|葛飾北斎|富嶽三十六景|浮世絵のアダチ版画オンラインストア

(決してオンラインストアの回し者ではないですが、こちらのページがそのものをクリアに掲載されていたもので。)



美術作品、絵画などに造詣が深いわけでは全くないので。

個人的に気に入ったものや好ましいと思ったものを特に理由なく、ただただ眺めて嘆息するのが好きです。

自分の好みを自分なりに分析してみると、

デッサン>>>>>色彩画

水彩画>>>油彩画

日本画>>>洋画

(多分、分類に正確性を欠いているような気がしますがお許しを。)


いわゆる素描というのですか、それを見ると素晴らしいと思うのに。

色が乗っていくと、なんだか違うような感じを受けるようです。

この人(絵描きさんの名前)が描いたものだから、きっと上手いんだろう素晴らしいんだろう。

多くの人が賞賛しているから、きっと良い作品に違いない、、、でも自分は好きじゃないと。

そんな風に感じてしまいます。

(もちろん全部が全部ではないです)

どうも油画に興味のベクトルが向かないようでして色を重ねていく作品作りの鑑賞の仕方を知らないらしいのです。


ところで無知な自分は日本画が水彩画的に受け留めていたのですが、

日本画と水彩画って使う画材が違うんですね。

絵の具も違えば筆も違うと・・・こんなことも知らないでおりました。


これで合点がいったことは、

わたしは筆それも習字の筆のような筆で描いた絵が好きで。

色彩が、あまり豊か過ぎないものが絵としては好ましいらしいということです。


墨絵が最も好きなのは、こういう訳だったのか。


葛飾北斎の作品展に出掛けて墨絵が好きだと再認識して帰ってくるのも何だかな、ではありますが。

葛飾北斎の作品、浮世絵のほとんどは木版画。それも広義では絵画に含まれるらしいです。)


その北斎の作品の中では、

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『武陽佃島』これが本編の作品展示の中で最も気に入りました。

この作品の初摺は藍の濃淡でつくられる“藍摺”という技法が用いられた作品だそうです。

博物館資料のなかの『富士山』: 山梨県立博物館 -Yamanashi Prefectural Museum-

上のリンク(山梨県立博物館)にあるように“静謐”という言葉が相応しく感じました。


普段、人間的にも生活も賑々しく気忙しく走り回っているせいか。

こうした落ち着いて静かな風情を味わうと心が洗われるような気がします。


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それから『甲州三島越』。

藍・緑・鼠の三色が織りなすグラデーションに想像力をかき立てられます。


最も興味を惹かれた作品。

葛飾北斎の代表作として今回は、

『冨嶽三十六景色』と『諸国瀧廻り』の全作品が、“リ・クリエイト”という手法で再現されています。

「re-create」とは、複製でもなく、模倣でもない。あるいは洗浄や修復でもない。

「re-create」とは、文字通り、再・創造である。作家の世界観・生命観を最新のデジタル画像技術によって翻訳した新たな創作物である。
フェルメール・センター銀座 Vermeer Center Ginza

実物とは厳密には明らかに違う代物と見る人が見れば意見が上がるでしょうが、

じゅうぶん素人目には北斎の世界と旅を堪能することができました。


作品展示の列の後に“版画コーナー”というものがあり、

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阿波紙に印刷されたというものが自由にめくって楽しめるようになっていました。

そこに、そこで目にした北斎の作品の中で最も気に入ったものを見つけました(上の画像)。


“百物語”という怪談の中の『小はだ小平次』という作品で、

小幡 小平次(こはだ こへいじ)は、江戸時代の伝奇小説や歌舞伎の怪談物に登場する歌舞伎役者。
幽霊の役で名をあげた後に殺害され、自分を殺した者のもとへ幽霊となって舞い戻ったという。
創作上の人物だが、モデルとなった役者が実在したことが知られている。
小幡小平次 - Wikipedia

この画の背景も興味深いものがあります。


しかし自分の思い込みで横に写してきたものの、

どうやらこれは縦に眺めるもののようです。


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ああ残念なり、、、こんなことに。


2012 12月 | 幕末ガイド

せめて↑リンク先↑にて正しい配置で、お楽しみください。

記述にあるように、まるでポスターのような高いデザイン性には驚嘆するばかりです。


葛飾北斎という奇才とも呼ばれた画家の、

ほんの一部分ですが作品の息吹を感じ自分の感受性に潤いが与えられたような気がします。

いずれはレシピ本でも書籍化してやr
高師直。