【考える】地元おもう。
そんなに秋田は不足な場所か。
水曜日、我がボスが日帰りで隣県(岩手県盛岡市)に出掛けてきたのです。
わたしの小学時代の同級生のママ仲間と共に年に1度程度、県外にお出掛けするのが楽しみなこのところ。
それは何よりと思いつつ・・・
帰ってくるなり土産話は、
- 「いかに他県のサービス精神が素晴らしいか」
- 「いかに他県は見て回るところがあるか」
についてと決まっています。
それは旅程の世話役を買って出てくださる、わたしの幼なじみY君ママのセレクトが的確なことと。
実際に出向いて味わったボス達が実感することなのだろうから、
それはそのものなのだろうと思いつつも。
結局いつでも、
- 「秋田はサービス精神に乏しく」
- 「秋田は見歩くところがない」
という結論に達するのが残念でなりません。
この残念さは、この2点への実感に対するものではなくて。
そういう結論に達する地元の人間(この場合は我がボス)の、その考え方に対する残念さ。
今回もボスが盛岡では声を掛けた相手が、すべて親切に答えてくれて道案内などを丁寧にしてくれたと。
感心しきりだったのですが、
「ならば誰かに道など尋ねられたとき、ちゃんと対応してあげるのだすか??」
と返すと「しない。」だって道に詳しくないし人に物を聞かれるのは嫌いと。
そういう返答だろうことは想像ついていましたので、それでは筋が通らないのではないかと言うと。
むぅ、と黙り込んでしまいました。
地元、秋田はボスの様な応対をする人の率が高いのだと。
決して人柄が悪いわけではないと思うし付き合いを深めれば温かみのある愛情深い人が多いと感じるけれど。
たとえば旅行あるいは出張などで、ご来秋の他県の方には。
そこまで深く付き合う時間の余裕はありません。
見ず知らずの人に対しての接し方が要はヘタクソなのがちょっと不器用なのが我が地方の特色のひとつかもしれないです。
そうして同様に口を揃えて言うことは「秋田は無いものばかり」、「足りないものばかり」ということ。
これに対しても否定するつもりは無いし実際に特筆すべき点の無い土地だとは思いつつ。
他所と比べたところで仕方ないことなのだから、
あるもので勝負したらいいのではないかと思うわけです。
秋田市 エリアなかいち。
“なかいち”で検索すればヒットする、この場所に昨日出掛けていました。
この場所は秋田駅から徒歩5分圏内にあり、道路を挟んで向かいに千秋公園を望む好立地。
そこに4つの施設と広場があります。
その中の秋田県立美術館には、
藤田嗣治作『秋田の行事』という作品が飾られています。
旧県立美術館の壁画として1937年に制作された作品で地元の祭りや産業、歴史が描かれています。
9月28日にオープンして、まだ2ヶ月という新しさの中に。
古き良き時代の秋田に風土、風情を感じることができます。
365.0×2050.0cmのキャンパスの大パノラマは圧巻です。
残念ながら展示室は撮影が全面禁止でした(先の北斎のアート展はフラッシュ撮影のみ禁止)が、
その手前のカフェ&ミュージアムショップではカメラを手にする方が多くありました。
その理由はガラス越しに旧県立美術館の姿を収めることができるからです。
浮かぶように設計された水庭と奥の美術館の配置。
安藤忠雄設計の秋田県立美術館が暫定オープン | インテリアショップの紹介 生活の知恵 家作りのTIPSなど 家結び
ショップは秋田の工芸品が中心に並び県外のお客様には特に喜んでいただけると思います。
トップ画像の螺旋階段と共に特徴的な三角形の屋根も魅力です。
こちらは“AU”の名称で呼ばれる秋田市のにぎわい交流館。
近代的過ぎないかと懸念されたりもした、それぞれの建物でしたが街並には徐々に馴染んでいるように思えます。
今回は私的に「なかいち」を廻ってみましたが、
こういった施設が秋田駅周辺には他にもあります。
いずれも歩いて5分程度の場所に建っています。
こういう施設が点在しており、その点と点が線で結ばれるようになれば。
その線が、さらに距離長く伸びていき行動エリアに広がりが見えれば。
秋田(今のところは秋田市内)も、もっと魅力増す土地になるように思います。
ただの一市民ですが、この地を訪れる方の中で。
どなたかが、ここを記憶していてくださり。実際に足を運んでくだされば地元の人間としては最高の喜びです。