曲がりくねった一本道。
我が道を行く。
日本舞踊を指導しています、
舞踊歴は38年を超えますというと。
舞踊道を邁進して、こんにちを迎えたように受け取られがちだけど。
実際は全然、違います。
うらうら、ふらふらしながらここまできました。
幼い頃から好奇心は旺盛で、なんにでも興味を示すほうだったし。
やってみたいと思うことが、たくさんあったから。
なりたい職業はくるくると変化して、
- アナウンサー
- 声優
- 物書き
- 栄養士(給食のおばさん)
etc・・・
特にこれらは、なりたいと思ったら一応それに進むべく自分なりに歩んでみたり。
放送部で8年間活動したり自分で小説や詩を書き溜めたり、
栄養士においては専門の学校に進ませてもらったり。
それなりのことはするものの現実には職業には結び付きませんでした。
はっきりと親の仕事を継ぐのが嫌だからと思ったつもりもなかったけれど、
いま振り返れば自衛隊に入隊した理由はそれが大きかったのだと思うし。
その割に2年の任期を満了して師範の資格を取るために家に戻ったり、と。
さかのぼっても自分の行動には信念がないように感じます。
もちろん、その時々の自分は自分なりに決断して行動していたんでしょうけど。
一貫性に乏しいんですよね。
娘が進路を考える時期に差し掛かっています。
高校の入学式の際、担任の先生から。
「卒業時のことを今から考えてください」
と言われたのが、やけに印象的でした。
2年時には文系か理系か、そして進学か就職かを大まかに選択しなければならず。
娘は積極的に進むたい道を見出すより、どちらかといえば消極的な姿勢で。
決めたような気がします。
今も、ぼんやりと先を見据えてそれに向かってはいるようだけれど。
他の仲間のように明確な進路希望を持たず、
なりたい職業や行きたい学校があるわけでもなく。
なんとなく日々を送っているようです。
見れば決して充実していないわけでもないんだろうけど、
ものすごく張り切っているわけでもない様子。
若い割に淡々とした様子で、そこそこの学生生活を送っているみたい。
そんな時とある知り合いと立ち話する機会があって、
そこのお宅のお子さんの話を聞きました。
今、部活動に積極的に励んでいるそうですが。
もう既に志望先も決めて将来の職業も一本に絞っているそうで、
「うちの子〜志望なんですけどね」
と言われた「〜」にあたる言葉がかなりのエリート先で。
お母さんが、はにかんだように。
且つ誇らしげに、そう言われたのを聞いて。
完ぺきな敗北感を感じてしまいました・・・そのとき一瞬は。
カエルの子。
でも我が身を振り返って、
うらうらふらふらしながら40年以上も歩いてきた親の子だから。
なんとも定まらないのは致し方ないのかなぁ、なんて思ってしまったなぁ。
頑張れば、いくらでも上を目指しようがあったけれど。
母娘で、それを望まなかったし。
学校のブランド力なんて、まったく興味ないし。
どこに勤めるでも何になるでも娘らしく選べばいいと思うし、
それが一本化されてなくても。
何度でも選び直して自分の道を歩めばいいんじゃないか、って。
思うような親なので、やっぱり娘がふわりとしてしまうのは。
道理にかなっている気もします。
一本道というと「真っ直ぐ」という印象があると思うけれど、
わたしは一本道は曲がっていてもいいんじゃないかと思います。
実際自分も曲がりくねった道を迷いつつ歩いてきたから、
でもそれが自分の道で曲がっていてもどこか一本だったと思うから。
油揚げの話(追記)。
結果的に先に話題になった焦げた油揚げは圧しが強過ぎて、
せっかくの袋が閉じてしまって開かなくなったので。
諦めて、もう一度煮直しました(笑)。
今度は落としぶたではなく、アルミ箔で代用しました。
先の油揚げはドレッシングかけて、サラダ風で食べちゃいました。
味が染みてて美味しかった。
モロヘイヤとミニトマトの冷製スープには、
イカのオイル漬けを垂らしてこれまた美味。
稽古前の時間の足りないところだったけれど、
食べながら他愛ない高校生のスクールライフネタをたっぷり聞きました。
まあ、親が親だから仕方ないと諦めてもらって。
我が家は我が家のように、ゆらゆらふらふらと歩んでいこうなあ。
どんな道でも自分で決めて、
あっちこっち寄り道しながら歩んでいってくれていいからさあ。